現在完了形(完了)
中二年コースで、現在完了形の用法の継続は、すでに勉強しましたね。
ここでは、用法の完了を勉強します。完了は、「ある動作が、ちょうど
今、完了したこと」を表す際に、用います。
have,has+just+過去分詞 「ちょうど〜したところです」
have,has+already+過去分詞 「もう・すでに〜したところです」
I have just finished doing my homework.
私は、ちょうど私の宿題をすることを終えたところです。
He has already eaten breakfast.
彼は、もう(すでに)朝食を食べたところです。
現在完了形の肯定文のalreadyは、疑問文、否定文になりますと、yet
に変わります。yet は、疑問文の時は、「もう・すでに」と訳します。
否定文の時は、「まだ・今の所は」と訳しますので、注意して下さい。
@She has already
read the book.
1.@を疑問文にすると Has
she read the book yet?
彼女は、もうその本を読んだところですか。
2.@を否定文にすると She
hasn’t read the book yet.
彼女は、まだその本を読んでいません。
現在完了形(経験)
この用法は、「〜したことがある(ない)」と経験のように訳します。7パターン
で、説明しますので、それぞれ経験を導く語が、どこにあるか注意して下さい。
1.ever ⇒疑問文に用います。「今まで(に)〜したことがありますか」と訳します。
Have you ever read the book?
あなたは、今までにその本を読んだことがありますか。
2.never ⇒否定文になります。「今まで(に)一度も〜ない」と訳します。
I have never read the book.
私は、今までに一度もその本を読んだことがありません。
3.〜times ⇒「〜回、〜度」 once ⇒「一回、一度」 two
times ⇒「二回、二度」
になります。two
times は、twice を用いてもよろしい。いずれの語も
英文の最後に入れます。
He has read the book once.
彼は、一度その本を読んだことがあります。
She has read the book two times (twice).
彼女は、二度その本を読んだことがあります。
4.before ⇒英文の最後に入れます。「以前〜したことがあります」と訳します。
He has read the book before.
彼は、以前その本を読んだことがあります。
5.How many
times (How often) 〜?「何回・何度〜したことがありますか」と訳します。
How many times
have you read the book?
あなたは、何回その本を読んだことがありますか。
How often has he
read the book?
彼は、何度その本を読んだことがありますか。
6.have,has+often+過去分詞で、「しばしば・たびたび・よく〜したことがあります」
と訳します。
I have often read the book.
私は、よくその本を読んだことがあります。
7.have,has
been to〜 で「〜へ行ったことがあります」と訳します。
I have been to Hokkaido.
私は、北海道へ行ったことがあります。
She has never been
to Okinawa.
彼女は、今までに一度も沖縄へ行ったことがありません。
Have you ever been to France?
あなたは、今までにフランスへ行ったことがありますか。
[注意] 完了の否定文と経験の否定文との違い
完了の否定は、not が入ります。
I have not read the book yet.
私は、まだ、その本を読んでいません。
経験の否定は、never が入ります。
I have never read the book.
私は、今までに一度もその本を読んだことがありません。
特殊な不定詞の使い方
S+V+疑問詞+不定詞〜.
疑問詞+不定詞の個所は、熟語のように覚えて下さい。
how to 〜 〜の仕方、どう〜するか
what to 〜 何を〜したら良いか
when to 〜 いつ〜したら良いか
where to 〜 どこへ(に)〜したら良いか
英文では、次のようになります。
I don’t know how
to drive a car.
私は、自動車の運転の仕方を知りません。
He doesn’t know where to go.
彼は、どこへ行ったら良いかわかりません。
Do you know what
to see in Singapore?
あなたは、シンガポールで、何を見たら良いか知っていますか。
S+V+O+疑問詞+不定詞〜.
この場合のV(動詞)は、tell ,
show , teach が、代表的なVです。
このVは、日本語の意味が、「〜を教える」と同じような意味
になりますので、使い分けて下さい。
teach ⇒ 知識などを教える
tell ⇒ 一般的な事柄を教える
show ⇒ 見せ(示し)ながら教える
英文では、次のようになります。
My mother showed me how to make a
cake.
私の母は、私にケーキの作り方を教えました。
Our teacher taught us how to read
English.
私達の先生は、私達に、どう英語を読むかを教えました。
She’ll tell me how to go to the station.
彼女は、私に、その駅への行き方を教えるでしょう。
It+V+形容詞+to+動詞の原形〜.
この場合の it を形式主語と呼びます。
日本語には、訳しませんので、注意して下さい。
to+動詞の原形は、不定詞です。形式主語の it が
ある際は、必ず、後は、不定詞になります。
二年で、動名詞を学習しましたね。動名詞は、「〜すること」
と訳しましたから、不定詞の名詞的用法と同じ意味でしたね。
次の日本語を英語に直してみると
「英語を勉強することは、簡単です。」
動名詞を用いると
Studying
English is easy.
不定詞を用いると
To study
English is easy.
形式主語を用いると
It is
easy to study English.
となりますね。単語の数が、順に増えていますね。
It+V+形容詞+for+人+不定詞〜.
今度は、for+人が、不定詞の前に来ていますね。
この部分が、意味上の主語になります。人の個所に
代名詞が来る場合は、前置詞の後ですから、目的格になりますよ。
訳す際は、「〜は/が、〜にとって」となります。
It is very important for us to
help old people.
私達が(私達にとって)老人を助けることは、とても重要です。
be glad to+動詞の原形〜 「〜してうれしい(です)」
beは、be動詞です。下線部は、不定詞です。
I was glad to
see you again.
私は、再びあなたに会えてうれしかった。
He is very glad to hear
the news.
彼は、その知らせを聞いてとてもうれしい。
S+V+ too 〜 to+動詞の原形〜.
下線部は、不定詞です。〜の部分は、主に形容詞が入ります。
日本語は、「あまりに〜で-できない」「非常に〜なので-できない」
と訳します。次の英文を見て下さいね。
I am too
young to work there.
私は、非常に若いので、そこで働くことができません。
He was too
old to walk fast.
彼は、あまりに老いているので速く歩くことができなかった。
上記の文は、
S+V+ so + 〜 that +S+ can’t( couldn’t) + 動詞の原形 + −.
で、同意文を作ることができます。
I am too young to work there.
‖
I am so young that I can’t work
there.
同意文を作る前が、現在形ですので、can’t が入ります。
He was too old to walk fast.
‖
He was so old that he couldn’t walk
fast.
同意文を作る前が、過去形ですので、couldn’t がはいります。
付加疑問文
相手に念を推したい時、確かめたい時に用います。作り方は、
肯定文の場合は、コンマ+否定+代名詞(主格)?
否定文の場合は、コンマ+肯定+代名詞(主格)?
の二種類がありますよ。日本語は、「〜ね」となります。
This is a pen.
↓
This is
a pen, isn’t it?
これは、ペンですね。
直す前が、肯定ですから、否定文を作る際は、isn’t
ですね。This の代名詞の主格は、it ですね。
That isn’t a pen.
↓
That isn’t
a pen, is it?
あれは、ペンでは、ありませんね。
直す前が、否定ですから、否定の部分を取り除くと、is
ですね。That の代名詞の主格は、it ですね。
少し、練習してみましょう。
Ken studies English.
↓
Ken studies English, doesn’t he?
健は、英語を勉強しますね。
Lucy didn’t go to school.
↓
Lucy didn’t go to school, did she?
ルーシーは、学校へ行きませんでしたね。
命令文の場合は、特殊な付加疑問文になります。
次の二種類あります。「〜ね」と訳しませんが、
相手に、確かめの気持ちが伝わっていますね。
Open the window.
↓
Open the window, will you?
窓を開けてくれませんか。
Let’s go fishing.
↓
Let’s go fishing, shall we?
釣りに行きましょう。
受動態(受け身)
今まで学習した英文を能動態と言います。能動態の英文を「〜される・〜された」
と訳す形に直した英文を受動態(受け身)と言います。
基本形
S + be動詞 + 過去分詞+by 〜.
〜によって━される。
受動態の現在形は、is
am are +過去分詞 「〜される」と訳します。
受動態の過去形は、was
were +過去分詞 「〜された」と訳します。
能動態の英文が、現在形の場合は、be動詞は、現在形、
過去形の場合は、be動詞は、過去形を用いて下さい。
11のStepで、順に学習しましょうね。
Step1
Tom likes
the dog.
S V O
↓受動態に
The dog is
liked by Tom.
その犬は、トムによって好かれます。
Oが、Sになります。
Step2
He loved
me.
S V O
↓受動態に
I was loved by him.
私は、彼によって愛されました。
能動態の英文に代名詞がある場合は、受動態になると
主格は、目的格に目的格は、主格に変わります。
He sometimes reads English.
S V O
↓受動態に
English is sometimes read by him.
英語は、時々、彼によって読まれます。
副詞sometimesの位置は、be動詞+副詞+過去分詞です。
He usually washes his car every day.
O
↓受動態に
His car is usually washed by him every day.
彼の車は、たいてい毎日、彼によって洗われます。
余分な語句every dayの位置は、by 〜+余分な語句です。
I took my pet to the park yesterday morning.
O 余分な語句1 余分な語句2
↓受動態に
My pet was taken to the park
by me yesterday morning.
私のペットは、昨日の朝、私によって公園へ連れて行かれました。
余分な語句1 to the
parkの位置は、to 〜+by 〜です。
to +場所の語句は、byの前に置いて下さい。
They speak English
in America.
O
↓受動態に
English is spoken in America.
英語は、アメリカで話されます。
行為者が一般の人々を指す場合のby them by
us by you
は、省略します。代名詞が複数の場合は、省かれると思ってね。
He taught us English.
O1 O2
↓受動態に
O1 We were taught English by him.
私達は、彼によって英語を教えられました。
O2 English was taught (to) us by him.
英語は、彼によって私達に教えられました。
S+V+O+Oの文型は、二通りの受動態が作れます。
一方のOの位置は、byの前に置きます。
He made
her happy.
S V O C
↓受動態に
She was made happy
by him.
彼女は、彼によって幸せにされました。
Cの位置は、byの前に置きます。
Everyone knows him.
↓受動態に
He is known to everyone.
彼は、皆に知られています。
この場合は、byでなくtoを用います。
by以外の前置詞は、動詞と意味によって決定されます。
代表的なby以外の前置詞を下記に示しますので、熟語
と思って覚えて下さいね。
The doll is made of
paper.
その人形は、紙でできています。
紙は、材料ですので、ofを用います。
Wine is made from
grapes.
ワインは、ブドウでできています。
ブドウは、原料ですので、fromを用います。
I was known to
her.
私は、彼女に知られていた。
動詞が、knowの場合は、toを用います。
Mt. Fuji is
covered with snow.
富士山は、雪で覆われています。
「〜で覆われている」は、be
covered with〜です。
I am interested in
music.
私は、音楽に興味(関心)があります。
「〜に興味(関心)があります」は、be interested in〜です。
My mother was
surprised at the news.
私の母は、その知らせに驚きました。
「〜に驚きます」は、be
surprised at〜です。
「れる」「られる」と訳さない受動態を状態の受動態と言います。
「〜に興味(関心)があります」と「〜に驚きます」は、
状態の受動態です。
He must study math every day.
O
↓受動態に
Math must be studied by him every day.
数学は、毎日、彼によって勉強されなければなりません。
助動詞の次の動詞は、原形になりますから、
助動詞がある場合は、助動詞+ be +過去分詞になります。
疑問詞を含む受動態は、三種類あります。
What does he
buy?
O S V
↓受動態に
What is bought by
him?
彼によって何が買われますか。
When did she buy the car?
疑問詞 S V O
↓受動態に
When was the car
bought by her?
その車は、いつ彼女によって買われましたか。
Who made
it?
S V O
↓受動態に
Whom was it made
by?
By whom was it
made?
Who was it made
by?
それは、誰によって作られましたか。
Sが、疑問詞と主語を兼用しているwhoの場合は、三通り
の受動態の文を作ることが可能です。
whoは、who – whose – whomと変化します。
受動態の疑問文、否定文は、be動詞で処理できます。
This song is liked by many people.
↓疑問文に
Is this song
liked by many people?
この歌は、多くの人々によって好まれますか。
Yes, it is. / No, it isn’t.
はい、好まれます。/ いいえ、好まれません。
This song is liked by many people.
↓否定文に
This song is not liked by many people.
この歌は、多くの人々によって好まれません。
能動態が、疑問文、否定文で受動態に直す練習をします。
Does he use the
computer every day?
O
↓受動態に
Is the computer used by him every day?
そのコンピュータは、毎日、彼によって使われますか。
She didn’t do her
homework yesterday.
O
↓受動態に
Her homework
wasn’t done by her yesterday.
彼女の宿題は、昨日、彼女によってされませんでした。
理解した人は、tryをクリックして問題にチャレンジしてね。